モリマサ公の日曜は父親と遊園地に行こうを読んで/イダヅカマコト
 
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 たしかに、この詩集であらわれる家族を示す関係の言葉は多いのです。そして、家族の関係が危険にさらされる状況も多いのです。
 家族関係のボキャブラリーを取り上げると、父、母、兄、弟、妹、生後四ヶ月の娘、父親の再婚した人(アジア系)、義父、おじいさん、おばあさん。詩集の中には、娘を入れる保育所を探すこと、父親の再婚を題材にしたものがあります。父親との近親相姦まがいの関係を想像させる詩も少なくとも二つあります。

 でも、この詩集で描かれている混乱は家族でしばられていないのです。語り手と、語り手が触れる現実とのかかわり方が混乱しています。そして、そのかかわり方がとても
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