幸福と永遠/結城 森士
常に変化する流動体であることが
つまりは生きているということであり
必ず始まりがあって終わりがあるということが
この世に存在するということだと思います。
「全ては変化します。
変化するからこそ、存在していられるのです。」
永遠とは観念的な事柄です。
永遠が具体化することはありえません。
永遠なんて、この世には存在しません。
でも逆に言えば、永遠が存在しないからこそ
一瞬の幸福に意味があるのではないでしょうか。
「物事は変化するからこそ存在するのだ」という考えから
「感情は変化するからこそ意味があるのだ」と言えます。
とすれば
「幸福は続かないこそ、その一瞬に意味がある」とも言えます。
俺たちは、失うのが怖くて、変化するのが怖くて
その一瞬に永遠を信じるのでしょうね。
でも、変化しない幸福なんて、存在しないのと同じでしょう。
戻る 編 削 Point(0)