紅茶色の海と晴天/長谷川智子
 

夢で見た
赤く透き通った海の中
銀色に光る魚


深みへ行くのを追いかけて
たどり着いたはカップの底



深茶色の積み荷の残骸
檸檬の種

皆何も言わずに
私を見てる


檸檬の種から
“アナタ、ダレ”

“わたしは‥”


詰まった。



以来、この夢は
二度と現れない‥

また来てよと
思うのに。



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