傷跡の影/電子ノ猫人
 
色々やっても報われず
色々やっても空回り
評価もされず 見向きもせず
批判もなければ中傷もない

すべてが徒労に終わり
残るのは心に大きな傷
失われていく意欲
砕けていく自信
「もうだめだ」は言い飽きた
ならばすべてを投げ出し 空気となるか

だけど、どこかで諦めきれない自分が居る
「いつか報われる」そう思う自分が居る
いくら心に傷が付こうとも
その傷を道標としてまた立ち上がる自分が居る
影のような存在でも
日を浴びて濃く色付こうとする自分が居る

苦しくて 辛くて 時には泣きたくもなる
だけど「いつか報われる」その日を信じて
ただ目の前の事に没頭する

心に付いた傷が
日を浴びて美しい影絵になる事を信じて
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