銀座銀杏並木/
くま出没
君と過ごせる秋の道を僕はそうっと踏みにじる
風が木の葉を散らしながらなにかを訴えてくる
君の言葉を
ひとつひとつが木霊して
僕を暖める
きつくコートを絞め皸になった掌でもう少し君の掌を握り締める
今度 手袋を買おう
ふたり
ぬくもりを感じたいといっては
生身のまま 自然に溶け込み過ぎた
君には白を
僕にはベージュを
モンブランみたいだね
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