ピエロ/いすず
吹き抜ける風のなか
あなたの声がする
もう、どうしてもつかまらない過去のなか
あなたの笑いさざめく声
いつしか、あの高みにまで飛べるまで
待っていてくれた、あのなつかしい声
時がながれてゆくね
あの空の青さが 壊れるようだね
でも、誰も何もいいはしなかったね
この手でこわすしあわせも
この手でにぎりしめる命も
同等ならば
生きるほうに賭けられないわたしは
あなたとちがう
敗北者なのでしょうか
ここ、東海のおだやかな日々には
はぐくむものもおだやかで
あなたと生きた日々を
わすれていきそうです
命のほとばしりのように生きた日々
あのかけらが ま
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