Ranbo 〜21century〜 /服部 剛
駅構内の
床に剥がれた
薄い矢印の上を
僕は往(ゆ)く
( what's going on
階段を下りた出口の広がりに
裸足のまんま傘を差し
どしゃぶりの雨に降られながらも
闊歩(かっぽ)する
あの神秘的な放浪少年の
哀しみを哂(わら)った
後ろ姿の幻に
牽(ひ)かれるように
僕は往く
( what's going on
蜃気楼の都市は透けて
茫漠と現れる砂丘の広がりに
取り残されて、宙に浮く
独りの声が
飢え乾いて誰かを呼ぶ方へ
つらなってゆくひとすじの、旅の足跡・・・・・・・・
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