夏/湖月
 
逃水の向こうに君の姿を見つけ
マボロシと気付くのに3秒かかった

ホースの水が作る虹を
君に見せたいなと

君のマボロシもう一度みたいと

手に取れない愛おしさに指先だけで触れたいのだと

暑さに歪んでいくココロは

秋になったらこの足で会いに行こうとやっと思う
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