サミット/れつら
陽を受けてさわさわと葉を寄せ合う花壇
花の名前はしらない
あたしたちってあんまり集まれないからとっても困るね
理由もなく群生する川辺とかが
一色に染まりがちな秋とか
春とか夏とか冬とか
記憶の中で
野道はさまざまに彩られていて
晴れた日ばかりだけど
ほんとうには今日と変わりないのかもしれない
太陽は霞んでいて
雨だって降るのかもしれない
ほんとうのことを知っているひとは
もう、どこにもいない
ねえ、あたしたちあんまり集まれないからほんとに困るね
笑いながら握手をして別れる
最後に名前を教えてもらった
日の丸がいつもより赤く燃えるような夏の日
その
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