シキルカラタン/鈴木
 

魔女の講義へ耳を傾ける間に麻痺し
「分裂しつつあるアメーバの気持ち」

 関節を無視した植物独特の動きは
 天空の社交界をも魅惑するといわれ
 幾億のヴェールに包まれたとも知れぬ公爵夫人さえ
 尻たぶをあらわに輝かす有様で
 まさに名に恥じぬ祝祭でありましょう

削り取った私の胎盤を異邦に放り
投げ返された母親達の織り成す庭園の中
瑪瑙みたいな炎が炙る彼女
の適職はバケモノで
まさに名に恥じぬ祝祭でありましょう

 まさに名に恥じぬ祝祭でありましょう

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