ジェンガ/アルビノ
月明かりのない夜に 捨てた嘘
風が鳴りやまないように
ゴミ箱の中でわめいている
自分の下にはりつく影が嫌で
白いペンキをぶちまけた
塗りつぶすことは どこか後ろめたくて
明かりのない夜を選んで 捨てた嘘を思い出した
振り返れば どこまでも過去が広がってるし
ストーカーのようにぼくの足跡が付けまわっていた
すべてをなかったことにはできないのだと
突きつけられた現実は近すぎて ちっとも焦点が合わない
人生はたぶんジェンガのようなもので
いまさら後悔してもどうしようもない
今あるものを
引き抜いて 乗せて
なんとか理想だとかなんだかに近付けようともがくんだ
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