Happy Birthday/くま出没
メールに添付された
君の写真ばかり眺めていたけれど
「さっきはごめんね」
そのメッセージが 愛おしい そっと
撫でた
そうやってぼんやりしていたら
ノートパソコンはいつのまにかシャットダウンしていてようやく
僕の安心な眠る時がやってきたみたいだ
母親が布団を作り替える、と言ってきかなかった
最高の綿は違うのよ、そう言って金額を気にする僕より強く僕の
不眠症を心配していた
今日はこのまま枕に顔を沈めたら 朝まで漬け物石を頭蓋骨に乗っけよう
君の
大小ばらばらなぬいぐるみがちぐはぐと置かれた
シングルサイズのベッドでふたり 狭いとも感じず眠れるのは
何の気のせいだろうか
君の静かな寝息のメトロノームを
今 手元に置きたい
毎日、ならきっと
眠ろう
眠って明日のバイトへいつもより早く行って
仕事をもうちょっとちゃんとやりたくなった
正社員登用、アリ
少し、気になっているんだ
その、君のバースデイプレゼントってやつ
今 君は僕のこんなメールひとつに詩を見出してくれているから
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