偽善者/海月
 

本当は
好きじゃない


君は私の
    いない世界を生きる 
私は君の

退屈な日々がより鮮明に感じられる
空っぽのメールは反応を示さない
宛先のない言葉の塊
感情の隙間から零れる思い出

理不尽な現実が大きな壁に感じられる

君のいない日々が一種の幸福
君のいた日々が一種の至福

私が感じたい物はどちら
君の感じたい物はどちら

君の望む方へ
私は選んであげよう
きっと
ありがとう

言われるけど
少なからず
同情が混ざる
偽善者

戻る   Point(0)