碧い眼 /
服部 剛
自らの外側に
何かを求め
手をさしのべても
世界は何一つ
口を閉ざし
いつまでも黙っていた
自らの内側に
独り降りてゆくと
蓮の葉上に坐るひと
ゆっくりと瞼を開き
碧(あお)い硝子(ガラス)の眼が
わたしを見た
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