赤土/
アイバ シュウ
ささくれだった赤土に
ひょろりと一本伸びた草は
悲しみへの道しるべのようだった
足が痛い
靴は山肌を滑って
僕は赤土に染まったのか
赤土を染めたのか
渇いていることが大人ならば
頂上にはだれもいない
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