あすふぁるとのかげで/りゅうのあくび
 
とかいの
びるでぃんぐの
たにのなかで
まひるにうかぶ
つきのした
あすふぁるとの
かげで
もえいづる
くさのいぶきは
ぼくらのせかいへと
むかっていて

ちじょうへ
ゆこうと
ひざしが
あざやかに
こぼれる
いっちょくせんの
ゆめをみて
こんしんの
ちからを
ふりしぼり
おもいのたけを
かきあつめ
もえいづる

あおいくさは
ときがすぎゆく
きせつのなか
まなつに
ふきすさぶ
あらしのかぜに
からだが
いくら
かたむいても
やがてくる
ふかいそらへと
おもいをはせる
しなやかな
しゅらのうで
となり

あすふぁるとの
かげで
たずさえる
いちりんの
はなが
いのちをやどす
たねとなるときには
とてもちいさな
しあわせを
みらいへと
はこんでゆく




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