痛み/知恵
 
光の中を走っていたら

太陽が消え闇の中

暗闇を宛てもなく歩いてみたけれど

いつまでも続く闇の中

女はいつしか闇に慣れ

もっと痛みを、と闇の中を突き進もうとした

突き進もうとするたびに思い出す、あの人の笑顔

光の中には戻れないけれど

闇の奥の奥まで行けないことが無性に悔しかった

悔しくて自分を傷つけた

感じる痛みの分だけ闇に浸れる気がしてた

本当の光にも

本当の闇にも

染まれないまま
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