痛み/
知恵
光の中を走っていたら
太陽が消え闇の中
暗闇を宛てもなく歩いてみたけれど
いつまでも続く闇の中
女はいつしか闇に慣れ
もっと痛みを、と闇の中を突き進もうとした
突き進もうとするたびに思い出す、あの人の笑顔
光の中には戻れないけれど
闇の奥の奥まで行けないことが無性に悔しかった
悔しくて自分を傷つけた
感じる痛みの分だけ闇に浸れる気がしてた
本当の光にも
本当の闇にも
染まれないまま
戻る
編
削
Point
(4)