六月のブルー/黒子 恭
 
 
 かなしい色を
 しているね。
 
 六月の空を蹴飛ばして
 そう言った君の台詞は
 
 
  何処までも
  何処までも
  ブルーな、
 
 
 理由も知らずに
 泣く人なんていないよ。
 
 上を向いて投げ掛けた
 その台詞は誰の為の、
 
 
  どれ程の痛みが
  君に近いかなんて
  知らずに
  抱きしめたのは
  足早に、七月が
  迎えに来たような
  朝だった
 
 
 

戻る   Point(1)