空の心 /
服部 剛
耶蘇を着ようと
こころに決めた日
怖ろしいほどに
人をいとおしむ気持が
胸の奥に疼(うず)いた
空の色は
只青いので
なく
罅(ひび)割れた空から
今にもあふれだしそうな
ほんとうの青
空の裏側に、
はりつめている。
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