黙祷/udegeuneru
 
行ったこともない街ででっかい負の花火が打ち上がった
日曜日の真っ昼間
鬱屈したネガティブの巣窟


俺がときどき寝る場所では
だいたい午後7時ぐらいになると叫び声が聞こえはじめる
おねーさん、どーしたらええのって
現場がいらつきはじめる
わたしのなまえはおねーさんじゃない

俺は本を読んでるけど集中できなくなって
そこらへんにあるなんとか対応マニュアルをぱらぱらとめくりだす

家族のかわりなんてできるはずない
これはただの監禁

愛愛愛愛


意味不明の戦いに参加する人たち
巻き込まれる人たち
それをただ眺めて悲しい
でもこれは
ネットの世界での話
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