自分を知ること/結城 森士
友達は去った。去るたびに友達を変えていった。
関係を修復しようなどとは思わなかったのだ。
駄目な自分を認めるのが怖かったのだ。
僕は厳しいバイトを始めた。
居酒屋のバイトだが、そこで僕は自分を変えようと思った。
うまくいかなかった。努力はしたが認めてもらえなかった。
失敗するたびに「何でも努力します 絶対に見返します」と言った。
でも変わることが出来なかった。
口だけの奴と言われた。
それでも、なんと言われても
今日、店長は「お前 バイト辞めたほうがいいんじゃないか」と俺に言った。
努力する と言う言葉を俺から聞きたくないといった。
【俺
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