ハリウッド/山崎 風雅
 
の抗議運動が起こった・…

 しかし、一番驚いたのは山崎風雅本人であった…。
 内閣特使が知らせを伝えるため、京都市内の彼のボロアパートの前の狭い路地にリムジンを停めて、仕立ての利いたスーツを着た異彩を放つ政府要人達が、チャイムを鳴らした頃、山崎風雅はお気に入りのエロ漫画雑誌の一番お気に入りのシーンに釘漬けになっていた。
 いよいよ、日頃鍛えた右腕で絶頂の時を迎えようとした時に、チャイムが鳴り、玄関先での異様な気配を感じた!
 小心者の風雅は取り乱した。これは十代の時に魔が差して、京極でウラ本を万引きした足がついたんやぁ〜! 
 いつも、NHK料金の徴収員が来た時にするように、居留守を
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