瑠璃色の渦/
衿野果歩
繰り返す梅雨の憂い
水溜りに映るのは
また歪む空
さよならのかわりに
泥水を蹴り上げる
汚れても笑っていた
強くありたかった
暴れる水面に
反転する空
?バイバイ?
信じられなかったわけじゃない
信じていずれ失うことの
覚悟ができなかっただけ
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