慟哭(長崎の鐘)/青い風
 
主よ
あなたのお示し下された道は
余りにも厳しいものです
この私に
歩むことができるでしょうか

私には見えます
主がゴルゴダの道を
歩む姿が
荊冠を被り十字架を背負い
侮蔑と悪態の中を
歩み行く姿が

真実に生きるということは
これ程に厳しいものなのでしょうか
罵り嘲る者の為に
眼を背け口を閉ざす者の為に
歩き続けなければ
ならないのでしょうか

私には見えます
広大で寒々とした荒野が
吹きすさぶ荒野が
今 道を前にして
恐れおののいております
余りにもか弱き私を
主よ
どうかお導き下さい

そして
歩みだす前に
どうか涙を流す時間を
お与え下さい
この世の幸せを
手放すこと 願うことを
思い切るひと時を

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