応援詩 /
服部 剛
誰かの投げたボールが
もしも飛んで来たならば
投げ返すよりも
よけましょう
( いずれ背後に、ボールは消える )
誰かの投げたボールが
もしもよけきれなかったら
胸のどまんなかに構えたグローブで
がっちり取ってみせましょう
( いずれ痺(しび)れた、手も治る )
思い出すのは
陽炎揺らめくいつかの校庭
泥だらけのユニフォームで
白球に喰らいついた、
夏の日の少年
なんのこれしき、バッチ来いや・・・!
痛むことない、
鋼鉄のこころ。
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