実験的な文章を多用するなとショートショートのカミサマは仰った。/影山影司
続きです。その後、私達は墜ちたヘリの元に辿り着きました。黒煙はもうもうと立ち上り、幸い私達の陣地付近だったので、途中で落とされた荷を含めて全てを回収できました。残念ながら焼け焦げた遺体も……。
彼、操縦兵は一体何がしたかったのでしょうか。
ガソリンの臭いは、まだ僕の鼻にこびりついています。
落下するヘリの断末魔じみた爆音も……。
ところでそろそろそちらではクリスマスシーズンでしょうか?
しかしこちらは雪はおろか、気温三十度を下回ることもマレなのです。
たとえクリスマスだからといって手紙を欠かさないでください。
荷物の間に挟まっているメールバックを開く度に僕達
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)