あめふらし/
ku-mi
松林のにおい
やわらかに透過する光
あなたのその目じりのしわが好きだった
波風がうばっていく言葉に
その想いものせて
わたしたちはあめふらし
ふいに雨音が恋しくなる
傘の下で肩を並べて耳をすますの
だけどきょうは晴れてよかったね
もうすぐ南西のほうからやっくる雨雲
だれかをとても愛しくおもった6月を
もう一度好きになれそうな気がする
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