遊戯/AKiHiCo
僕の中で咲き誇る花を
アナタに見せたいの
誰かに支配された体躯が
今も軋むけれど
花は散らず
冷たい壁に両手と顔を付け
アナタの事を思うの
いつか会える日を
待ちに待つ夜
撓る鞭さえ甘く
震える心を支える脚
いくら打ち付けても
この花を摘む事は出来ない
苦痛はいつか終わるのを
確信的に知っているの
罵声で折れそうな茎
煽られても
大切に支えるから
私は倒れない
アナタが私を必要と
そう願うならば
花は更に可憐に咲き誇る
早くしなくては
滴る思いが月明かりで
浮かび上がる
ねぇ、早く言って
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