詩人のシノギ(大和田建樹の巻)/みつべえ
 
 鉄道唱歌の旅 東海道編(http://www.youtube.com/watch?v=ea_76MOZ6vg



 「新体詩抄」「於母影」そして「島崎藤村」の若菜集の上梓と、明治15年から30年まで(1882〜1897)のことを私なりに学習したわけだが、それはJRでいうなら快速電車にのって大きな駅に下車したにすぎない。当然ほかにも、さまざまな詩人たちの活動があった。そこで今回は各駅停車にのりかえて、詩史の上ではマイナーポエットの「大和田建樹(おおわだ・たてき)」という駅におり立ってみた。



 文学史年表の詩のところをぼーっと眺めていると、明治時代の前半はやたらに「新体」
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