夢/
高杉芹香
あんた誰?みたいに注視される私。
気まずい、、、。
けど。
そんな視線お構いなしに
『ありがとー、戻って来てくれてー』と頭を撫でる彼の笑顔が眩しかった。
私が何年も愛してきた人はそんな無邪気な人。
無邪気な武器で いっつも私をキリキリマイにする。
ステージのどこにいても彼は眩しくて。
楽しそうに踊っていて。
少しはしゃぎすぎなくらい、跳ねていた。
彼は客席に私を見つけるといつも嬉しそうに笑っていた。
彼は私の秘密の夢だった。
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