未送信/R
 


昔から、さよならをするのが下手で。
死んでしまった友達の携帯番号とか手紙とか、
いつかきっと、と思いつつ
大事に握り締めて薄くなるのを待っていたりする。

記憶は上書きされるのではなくて、
日に当たって褪せていくものだから、
早く時間よ進め、と日々祈っていたりした。

おかげですっかり子供のままで、
そとみもなかみもあまり変わらずにこどもで、おとな。

ばいばいが出来なくて友達の家で夕ご飯をご馳走になったりしていた。

そんなまんまで。

上手にさよならが出来なくて、
高校の頃元彼に殺されかけたりした、

今でもそんなふうだか
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