『モノクローム』/
しろいぬ
森の陰に覗く
星の光八方に伸びて
半球を照らす太陽
惑星の輪郭を撫でる
モノクロームに沈む世界で
浮かび上がる心臓の鮮やかさよ
色付く鼓動
夜の淵にそっと燈り
生命の意味を知る
森の陰に覗く
光の一条を凝っと見よ
虚ろう輪郭を覆う恒星
それに成れ
モノクロームに沈む世界で
足された生命の色
夜空に響く
産声のような歌
始まりの灯
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