告白/REMINGSセシル
その日は
たくさん緊張していました
一日、心臓が早く大きく打っているのが
わかりました
夜になり町は静寂に包まれ
ほんの少しの居酒屋の
灯りだけがぽつぽつと
昼から何も口にしないまま
時計は26時をまわっていました
サラダを二口ほど
口にしたときに
その時は来ました
疲れのせいで
頭がいたくなってました
肩が重かったですし
とにかく目がぐるぐる回って
寒さに震えているのに
しかし汗が止まらないのです
この世の終わりがきたと思いました
洋式便所の便器の水が
ぐるぐる回るのを見ては吐きました
便器にこびりついたどこぞの
酔っ払いが
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