(カイエ、いる)/nm6
いくらでも繰り返している
研磨、とがらせて、きみのくちからこぼれて、シミに慣れてしまった。拾い集めるように、読んだり読み飛ばしたり、問いかけたり問い正したり、しかしそこには届かないので、見逃したように飛び越えてつぶやくのと、きみのくちからまたこぼれて、よみがえらせて続きを、それは戦争、かろやかに伝えるの伝わるの、ほんとうかどうかし/////
(カイエ、カイエ、カイエ、カイエ、カイエ、)
/////らない。それでも横で歩いていたり、とりとめもなくふたりだったり、遠い午後。いつしかの陽気の裂き/咲き変わるは切々と季節。とがらせて、わからない。破れない夜のまま、歪んでゆらめく朝のまま、肩の上に恍惚を隠しだいたいは黙っているきみの、いつか通り越してきたそれを磨く。すました顔で、いつかは鋭利に。
(声にならないくらいに)
*
きみはおそらくぼくと同じくらいしか/わかっているんだ。
ぼくらは遠くへ、行こうとはしない。
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