アクロス・ザ・ユニヴァース/大覚アキラ
 
ぼくのくちびるから
溢れ出した言葉は
美しい貝殻のような形の
きみの耳に流れ込んで
まばゆい光を放ちながら
絶え間なく反射しあって
きみの頭の中に
ゆっくりとイメージを結晶させていく

たとえば
ライムグリーンの木漏れ日の中
あのメロディを口ずさみながら歩くイメージ

あるいは
雨垂れの軒下から曇り空を見上げて
雲間から差す一筋の光を見つけるイメージ

それらを頭の中で転がすようにしながら
宇宙を横切る真っ白なラインの上を
ぼくたちは爪先立ちで歩いていく
一瞬で崩れ落ちる脆さと
そして
決して折れることのないしなやかさを
その一歩一歩に刻み込むようにし
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