錆色の日/ブロッコリーマン
湿ったような乾いたような空気
飛ばされたいくらいまっさらな風が
少しずつ鉛色の街を包む
ベランダに出て君と話す
そうなんだね、と何か分かったふり
暖かい匂い
くらくらと目眩がするほど
弾けた菜の花の黄色
ちら、もう雲が顔を出す
薄い幕が空を覆う
宙にぼやけたようなブルーが舞う
校舎の向こうに真っ赤な太陽が
太陽がゆっくり落ちる
そして途方もない時間をかけて
ゆっくり死に絶えていく
何もかも群青に染まる
見えなくなる
そしてまた、
眩しいのが昇ってきた
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