ブーツの中のにおいを嗅いだ。/もののあはれ
 
寝ている隙にブーツの中のにおいを嗅いだ
気が遠くなるという言葉の意味を知った
君を好きな気持ちに変わりは無い

寝ている隙に鼻毛を抜いてみた
殺すぞゴラァと胸ぐらをつかまれた
君を好きな気持ちに変わりは無い

寝ている隙に携帯の電話帳をみた
僕の番号が仕事関係というグループに属していた
君を好きな気持ちに変わりは無い

寝ている隙に布団を掛けなおしてあげた
疲れてるからやめてといわれた
君を好きな気持ちに変わりは無い

寝ている隙に煙草を買いに行った
帰ってきたらドアにチェーンがかかっていた
君を好きな気持ちに変わりは無い

寝ている隙に花に水をあげておいた
[次のページ]
戻る   Point(8)