遥かな星 /
服部 剛
夜道の散歩で見上げた空の
無数に瞬く星々は
億光年の遥かな場所で
すでに姿を消している
夜道の散歩で見上げた空の
瞬く星が幻ならば
日々の暮らしの傍らにいる
あなたもすでに幻の人
この地上という夢の舞台で
出逢えたあなたとわたしが
互いの瞳を合わす時
この人生という台本で
自分の役を演じるあなたとわたしが
互いの笑顔を開く時
ぼくらの胸に灯るのです
遥かなる億光年の宇宙から
今夜も何かを告げようと
しきりに瞬く
あの星が
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