暗闇。/hope
 
 
 
 
(それこそ馬鹿みたいに祈るのです)



湿った身体は暗闇。
凍えてしまいそうな疲れた心が、馬鹿みたいに祈るのです。
誰のせいでもないから、もうすこしだけ誰かのせいにしておいてほしい。
それでも隠れる場所なんてないんだ。

此処は【少女】の心の中だけの物語だから。

だから【少女】は祈るのです。
信じるが故に、心脆くて崩れそうになる心が、崩れてしまわないようにと。



(黄昏が降りてくる)



黄昏が怖いから、
【少女】は、手放しました。
【手放す】ということを知りました。
【手放す】ということを憶えました。
【手放す】という
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