前後七秒間/猫のひたい撫でるたま子
時間をちぎってちぎって記憶している
雨が降ってなにもない午後
暗い空を窓辺で見つめる
一定な時間ばかりは、区切れなくて
ずっと長回しの映画のように途切れないまま記憶されてく
大切なとこだけ残したいのに
どれもこれも
飽きるくらいに思い出して
過去になった昨日を回想
制限がないまま繰り返して
わたしは記憶に振り回される
擦り切れてきたあのシーン
なんでこんなことばかり
過去から紡いで未来をみつめて、
それでも机の前に座ってることだけがわたしが知ってる確かなこと
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