これから/iloha
 
赤い目を瞬いて
日差しが遮る白いアスファルト
の上
暖まってきた大気の塊が
くっきりとした輪郭をもつ
午後に、
中華料理を食べる。
そうやって情熱をコントロールしている

でもね、ぼくらは気圧にコントロールされているんだって、
それでまた、同じところからのくり返し
ひたすら同じ溝を引っかかれるレコード盤なんて
ありきたりな言葉がこんなに当てはまることがあるなんて

ペットボトルの水を飲んだって
きみはいつでも
負けているようで勝っていて
まだもう少しと言っているうちに
いいかげんなぼくのアクセルしかもうこたえてくれない


淡い空気の気泡をくぐって

粗い粒子の青空をくぐって

虹色の夕焼けをくぐって

くすぐったい匂いのトンネルをくぐって


透明で濁った夜にたどり着いた




そうしてぼくはまた、二年前に戻っていく




あさってにはもう
見つからなくなるのかもしれないね。



だって、月が欠けてくから
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