相互関係同時存在異常症/唏羅
 
逆らわない

そこまでしてもう一人の自分を否定はしたくないから

もう一人の自分を作った時

自分を1つの固体だと考えた

ならば自分の中にいるもう一人の自分もまた1つの固体だと言えるのだろう

なら逆らう必要などない

自分を縛り付けていた理性の縄を切って

存在しているもう一人の自分に会いに行くまでだ

相互関係の輪を知らず

最初に踏みいったのはどちらだったか?

同時存在に怯え

最初に潰しあいにかかったのはどちらだったか?

異常症と判断し

最初に会話をしなくなったのはどちらだったか?

もう一人の自分は答えてはくれない

自分自身も答えはしない




【相互関係同時存在異常症】

自分を1つの固体として考えた時

自分の存在がわからなくなった

自分の中でもう一人の自分を作った時

手に入れるために失ったモノ

存在理由を奪い合う今

答えをくれる自分を描く

何度も何度も

理想を探して‥

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