ある海辺の夢/
猫のひたい撫でるたま子
白いろうそくを砂に見立てて城を作った
ぽたぽたと熱さで垂れる速さにあわせて
あたりまえの時間がいとおしい
ただのあなたがいとおしい
海が見える病院で
風とあなたと母親と
気を使った笑顔がいとおしい
外は寒いかもしれない
窓越しのあたしたちには関係の無い、ある日
戻る
編
削
Point
(2)