カプチーノ・カプチーノ/かのこ
もう話なんてしたくない。こんな優しくない男
だけど、離れたくない
このままじゃいられないけど、でも
そんな甘ったれなあたしと
視線を床に落とした、ほろにがな君と
熱くて火傷してしまった舌
すっかり飼い猫になってしまった
ねぇ。ごめんね
ごめんねって素直に言えなくってごめんね
そんな態度できっと、仲直りしようとしてくれてるのに
ねぇ。ごめんね
時間は無限じゃないこと、知っているのに
何も言えないまま
一滴一滴、費えていく
減らないカプチーノのカップの中身は
今にも涙で溢れそうだ
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