限りなく透明 限りなく闇/
紫音
落ち逝く星
一条の光
貫く闇の裂け目に
踊る少年
笑顔
ささやき
少年は笑う
何事もなく
何も考えず
ただ
それは氷
冷たく
そして透き通る
白き肌に
浮き上がる血潮
何を問う
何を語る
知らないこと
無垢なこと
ビルの向こうに
かすみ消えゆく
今日
歩むほどに
失われてゆく
穢れと汚れに
染まり沈む
少女は見る
遠い先の道標
少年と少女
血が刻むワルツ
死にゆく命
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