*類人猿より少しだけ不幸な人類*/かおる
 

昼夜を問わず、働いているあたしたちは
お天道様と一緒に
寝起きしているおさるさんより
少しだけ不幸せなのかな

凍えるような寒さが緩み
やっとぽかぽかしてきたら
今度は花粉症が猛威を振るい、
息苦しいので
大気圏まで出たくなってしまうあたしは
ヤッパリどこか間違っているのかも

明けていく夜空に
白んでいく月の柔らかさに
ホッとため息をひとつ

降ってくるような満天の星空よりも
数えられるネオンのぬくもりの確かさに安堵し
空を彩る夕焼けの紅さ
その色に負けない朝焼けを知っている

暗闇を押し拓いてくる強烈な光

徹夜明けで見るおひさまの
禍々しい
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