ステラ/山中 烏流
噛み付いた腕から
流れていく、深層
とめどない呼応の先で
波打つ音叉から
溢れるのは
光、の、ようなもの
例えばそれは
あの
白に、似た
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ステラ、瞬いた尾ひれ
掴んだ/もうとした
その、すぐあとで
生まれる
ちいさな、手足
ステラ、導いた目線
ぼやけた/てしまう
その、輪郭の側に
映る
おぼろげな、瞳
******
今、私は
いつかの童話から
抜け出してきたような
寂しさに
流されているのだと
知る
(ステラ、それは
羽ばたいた
生命たちの、奇跡
みたいで
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覗く、そして
一瞬の波間
飲み込まれる感覚
私は
指先から、溶けて
尾ひれを思い出して、
い、くの、の、
(ステラ。
生命たちの、奇跡
みたいで。
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