白妙-貴女に贈る言葉-/相羽 柚希
 
真白に染まる朝の光浴びて
穢れ無き優しさを持った貴女は微笑む

別れの朝に白妙という言葉を贈ろう
貴女はいつも優しいから
桜咲け

真白に染まる白日の中で
辛いときに手を差し伸べる貴女は微笑む

別れの昼に白妙という言葉を贈ろう
貴女は凛として強いから
桜咲き誇れ

満開の白妙桜
枯れても春にはまた咲き乱れる
決して強くない儚き花びら舞って
それでも艶やかに美しく散って

別れの夜に白妙という言葉を贈る
月光に踊る衣 銀雪に春の訪れ
戻る   Point(2)