ノート「序か跋か」より、みっつ。/秋津一二三
 
 書いた当時のままのものであるが、今において推敲が容易である事を認めるものである。しかし、推敲をする理由がない。投稿するにおいての考察ないし省察をし終えた結果を述べると、この場の私は探究するのであり、それ以上でも以下でもないのであった。

{引用= ないものねだりで此処まで来たと、笑った。誇らしげにせりあげられた薄い胸に、斜に差した陽は夕を告げいてた。

 誰もいない日曜日、目を覚ませばやり残した、やらなくてもいいことがうずくまっているんだ。明日明後日明々後日の勘定を指折り数える頭の中は、しなくてもいい後悔で煙っている。生きている生きていると呟いても、生きてるからってどうすればいいの、と
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