Air/海月
何も感じずに日々が流れていく
音も無く
感触も無く
十時十分の腕時計の意味を知らない
通販番組の悲しい電話が響く
教室の中で私がいないことが当たり前になっている
最初は友達は心配してくれた
だけど
月日が流れるにつれて誰も来なくなった
窓の外では車が遠くに進んでいる
老人の会話が廊下に響いた
不快な気持ちになった
理由はわからなかったが
吐いた
ナースコールを押した
新人から成長した人が来た
面倒臭そうにしていたので
苛立ちが最高潮になった
昼食を扉に向かって投げた
食器が割れた
ごはんやオカズが散らばった
誰かに助けて欲しかった
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